『SEL55F18Z』3ヶ月使用レビュー!定番単焦点レンズの使い方を紹介(作例あり)
こんにちは、ゆーすふる(@yo_uthful)です。
Sonnar T* FE 55mm F1.8Z(SEL55F18Z)
αユーザーにとっても人気の単焦点レンズ。
他の方のレビュー記事のようなセンスの良い写真にはなってないかもしれませんが、
これまで3ヶ月ほどで撮ってみた写真を作例として紹介します。
55mmという標準画角のレンズなので、
お子さんを撮ったりポートレートレンズとして使っている方が多いかもしれませんが、僕の場合は、ほとんどが風景写真なので、
ポートレートではない作例として見ていただければと思います。
- Sonnar T* FE 55mm F1.8Z
- ポートレート以外もキレッキレ
- 風景だって美しく切り取れる
- スナップ写真用に持ち歩くのも◎
- テーブルフォトでもなんとか
- αユーザーにおすすめの定番レンズ
- まとめ
Sonnar T* FE 55mm F1.8Z
このレンズの機能一覧のようなところは、公式サイトにお任せするとしまして。
55mmというちょっと中途半端な焦点距離が気になるよ、という方は、
こちらも参考に読んでいただければ嬉しいです。
手持ちの50mm単焦点レンズと画角の比較をしてみました。
見た目については少し触れようと思います。
まず佇まいから。
マウント部に行くにつれて細く、前玉側が大きく広がるわけではなく、鏡筒部分はストンとシンプルな形。
レンズのデザインとしても主張している感じでもなく良い意味でシンプルです。
(ただしZEISSマークだけは主張を許します。)
最近のEマウントレンズは巨大化、高額化しているイメージですが、このレンズは口径が49mmで非常に小型。フィルターも安くて済むので保護代もかからず助かります。
フルサイズ対応のEmountレンズで小型と言えばSEL35F28Zですが、それと同径です。
兄弟レンズというかんじで良いですね。
α7R2につけるとこんなサイズ感。
カメラ!という感じになりますが、レンズが太くなく小型のカメラシステムになりますね。
鏡筒部分はアルミ素材で高級感のある肌触り。すべすべ
フードをつけるとこんな感じ。
α7R2は非常に小さなフルサイズカメラですが、SEL55F18Zと組み合わせると小さいカメラシステムの中に技術がギュギュっと詰め込まれているような感じがしてとても好印象です。
フードも軽いプラスチック製というわけでもなく、適度な重さがあり、高級感。所有欲を満たしてくれます。
性能や機能面も重要ですが、
使い続けるわけですから、気に入った質感のものを使いたいですよね。
そこも十分満たしてくれます。
ポートレート以外もキレッキレ
このレンズはポートレート向けのレンズとしても人気があると思いますが、
ポートレート以外でも解像度とコントラストの高さを感じることのできるレンズです。
先日、川越の氷川神社に行ったときの写真です。
カメラのディスプレイで確認してニヤッとしてしまうコントラストの高さと解像感。
この感覚がわかる方も多いはず。
この辺りはZEISS銘レンズの威力を発揮ということでしょうか。
もうきっちり手前の風鈴だけにピントが合ってます。(よね?)
風鈴の輪郭が美しく描写されてると思いませんか。
がんばれば風鈴に反射しているものまでみえそうです。ピント面の美しい描写もこのレンズの良いところ。
混雑がすごくて妥協しちゃいましたがもっと粘って良い構図を探すんだった。。。
コンパクトなレンズでもあり、開放F値は1.4ではなく1.8なのですが、
フルサイズセンサーではF1.4で撮るとピントの合う領域が狭すぎて(まわりがボケすぎて)技術も必要になりますし、素人の僕にはこれくらいで十分です。
この間、夏の風物詩の1つである「ひまわり畑」に行ってきたのですが、女子大生くらいの年齢の女の子もα7シリーズにこのレンズをつけていました。
なんという経済力。。。じゃなくて素晴らしい選レンズ力。
きれいなひまわりの写真が撮れたことでしょう。
僕の写真がどうだったのかは別の機会に紹介します。
風景だって美しく切り取れる
風景写真を撮る時、僕は広角レンズで撮るのが好きなのですが、焦点距離55mmのSEL55F18Zではかなり画角が狭いかなと思っていました。
実際50mmとの比較でもそこそこ画角に差がありそうでしたし。
しかしここでも、気持ちの良い解像感のある画がイメージを変えてくれました。
これは先日東京駅周辺を散策した際の1枚。
右に映る東京駅の駅舎、屋根の部分の解像感がすごいですね。ビルの窓枠もくっきり。
何気ない街並みもパシャッと撮るだけでとても印象的な写真になる気がします。
SONY α7R2, Sonnar T* 55mm F1.8 ZA, ISO100 55mm 1/250sec f/4.0
秋の風景もこんな感じ。色鮮やかな木々と光と影をきれいに捉えてくれます。
SONY α7R2, Sonnar T* 55mm F1.8 ZA, ISO100 55mm 1/1600sec f/4.0
夏の風景だって。深い緑と高コントラストでありながら透き通るような青い空。青はとくにキリッと写るような気がします。
スナップ写真用に持ち歩くのも◎
このSEL55F18Z。比較的小型のレンズですが、重さも軽量です。
レンズ単体では281gなので650gほどあるα7R2と組み合わせても1000gを切る軽量システムです。
なんだか良くわからないものを撮ってみても、きれいなボケのおかげで印象的な写真に仕上がり??ます。
これだけきれいに撮れると無駄にいろいろ撮ってしまいますね。
一眼カメラを持っているとあるあるかもしれませんが。このレンズのおかげでより楽しく写真が撮れる気がします。
こういったお店の佇まいを撮るときは広角レンズよりも標準画角程度の方が良いですね。お店からも適度に離れて撮れるので不審者感もでませんし。
SONY α7R2, Sonnar T* 55mm F1.8 ZA, ISO100 55mm 1/160sec f/8.0
街歩きフォトにちょうど良さそうなので、もっと勉強したいな。
そんな気分にさせてくれるレンズな気がします。
テーブルフォトでもなんとか
寄れないのが残念と言われることが多いこのSEL55F18Z。
確かに寄れるレンズではないです。最短撮影距離は50cmで、使ってみると確かに場面によっては遠い。
そこは少し残念なところでもあります。
シチュエーション的にはちょっと暗い店内で撮ったものですが、ISO感度を少しあげれば光量的には問題ありません。
椅子に座った状態で料理を撮ろうとすると、想像よりもカメラを引かないとピントが合う位置まで持っていけない感じです。
こういった場合は55mmだとそれなりに狭い画角にも感じます。
全体をいれつつピントの合う距離となるとやはり座った状態では思ったよりもカメラを後ろに引く必要があります。
美味しかったなー、かき氷。真夏はさぞ混んでいるのでしょうね。
こういった、とんかつ以外にもごはんや味噌汁など、
品目が多いときは座った状態で全部を画角内に入れるのは至難の業です。
それくらいの画角のレンズですね。
αユーザーにおすすめの定番レンズ
SEL55F18Zは今では欠かせないレンズの一つになっています。
スナップのようにも、被写体を絞った撮影にも使えて、
また重量も291gと軽いので、つけっぱなしで出かけるのも有りな
見かけよりもずっとパワフルなSEL55F18Zは評判通りの定番レンズでした。
これだけ描写力の高いカメラシステムがこんなに軽量で持ち運べるだなんて、素晴らしい時代です。
まとめ
3ヶ月使用してみて『SEL55F18Z』の使用感をまとめるとこんなかんじです。
- 驚きの解像力の高さ、α7R2の多画素が活きる
- 高コントラストでありながら切れのあるツァイスらしい画が撮れる
- 55mmは風景でもスナップでも意外といけちゃう
- 291gと軽量な単焦点レンズなので持ち運びが楽
- 個人的にはフードをつけないほうがデザイン的に好き
- たしかに寄れない、でかけ先のテーブルフォトは厳しい
αユーザーでまだこのレンズを試してないと言う方は、
家電量販店でも試し撮りはできますので、ぜひ手にとってみてください。
軽さと画質のギャップに驚きますよ。
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