『SAL1680Z』をα7R2で使う!SEL24105Gの置き換えになるかもしれない素敵な組み合わせ
こんにちは、ゆーすふる(@yo_uthful)です。
梅雨にも入っていないのに昼間は夏のように暑かったりして着る服に困るくらいな気候ですね。でも湿度もそこまで高くなく1番気持ちの良い季節でもあります。
さて、本日はα7R2にAPS用ズームレンズを装着テストしてみたお話です。
ことの始まり
SEL24105Gがものすごい人気だと聞いて、色々レビューをみていたのです。
24mmで風景から105mmでポートレート、しかも寄れるのでテーブルフォトまで万能にこなすという噂で、
旅行などにはこの1本で十分すぎるという高評価。α7シリーズにMustなレンズだとか言われてます。
ぼ、僕も欲しい。でも高すぎる。
あれでも、ちょっと待てよ、と。
モノをすぐに収集してしまう僕に珍しく自制がかかったんです。
「この画角、なんか見覚えあるよ」と。
そこで引っ張り出してきたわけです、あいつを。
SAL1680Z
Vario-Sonnar T* DT16-80mm F3.5-4.5 ZA(SAL1680Z)は、2007年に発売された16mm-80mmのAマウント唯一のAPS用カールツァイスレンズ。標準画角をカバーするズームレンズです。
広角24mmから望遠120mm(*)相当までをカバーする、
APS-Cフォーマットのデジタル一眼レフカメラ専用ズームレンズ。
デジタル一眼レフに最適化した光学設計により、
描写性能を保ちながらレンズのコンパクト化を実現し、
携帯性にも優れています。(*)35mm換算
フルサイズ換算すると24-120mm F3.5-4.5ということになりますよね。これは便利そうです。
NEX7につけて出かけたこともありましたがα7RM2を購入してからはめっきり出番が減っておりました。
カールツァイスの入門レンズのような立ち位置で、安価でありながらカールツァイスらしい鮮やかで高い解像感を味わえますよ。という評価が多いレンズです。
本体もプラ製ということもあり、安っぽ…いやいや、445gと軽いです。ちなみにSEL24105Gは663gです。
僕は中古で購入しましたが、30000円前後で中古購入可能でカールツァイスレンズなのにとても安価です。
仕様の比較表を作成してみるとこんな感じ。
項目 | SAL1680Z | SEL24105G |
名称 | Vario Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA | FE 24-105mm F4 G OSS |
発売日 | 2007/3/23 | 2017/11/25 |
ソニーストア価格(円) | 89100円+税 | 149630円+税 |
対応マウント | ソニーAマウント | ソニーEマウント |
対応撮像サイズ | APS-C | 35mmフルサイズ |
35mm換算焦点距離(mm) | 24-120 | 24-105 |
α7R2使用時の対応画素数 | 1800万画素 | 4200万画素 |
AF駆動モーター | ボディ内AFモーター駆動 | ダイレクトドライブSSM |
開放絞り(F値) | 3.5-4.5 | 4 |
絞り羽根枚数 | 7 | 9 |
最短撮影距離(m) | 0.35 | 0.38 |
手ぶれ補正 | × | ○ |
質量(g) 約 | 445 | 663 |
LA-EA3との組み合わせテスト
早速α7R2に装着しましょう。
手持ちでフルサイズに対応したマウントアダプタはLA-EA3です。α7R2を買った際に位相差AFでAマウントレンズを運用するように購入しました。
特長●EマウントカメラボディにAマウントレンズを装着するための
35mmフルサイズセンサー対応のマウントアダプター
●すべてのAマウントレンズに対応(テレコンバーターは非対応です)
●フォーカスはMFとなります(*)
●マウントアダプター底面には三脚穴を搭載* SSMレンズまたは、SAMレンズ装着時はAF使用可能
ただし、AマウントレンズでAFが可能となるのはSAM/SSMのAFモーターが積まれているレンズのみです。僕の普段使用頻度の高いSAL24F20ZやSAL85F28に関しては、これらのAFモーターが搭載されておりAFが可能です。
さて、SAL1680Zはどうでしょう。
見た目はバランス的にもちょうどいいのではないでしょうか?標準ズーム付けてますという感じです。サイドにはツァイスのマーク。
早速シャッターボタンを半押し。。。
何も起きません。
ピーキング表示がでますし、MF専用ですね。
うむむ、残念。風景などであればMFでも十分だと思いますが。
もうひとつのマウントアダプターを試してみます。こちらはどうでしょう。
LA-EA2との組み合わせテスト
EマウントAPS用のマウントアダプタであるLA-EA2です。こちらは、アダプタ内にAFセンサーとトランスルーセントミラーが内蔵しており、AF対応のすべてのAマウントレンズで3点クロス15点AFが可能になります。
LA-EA2商品ページ
生産完了品ですので、中古で購入するかフルサイズ対応版のLA-EA4を購入するかになると思います。僕はキタムラで中古購入しました。
α7RM2では、LA-EA2とSAL1680Zを装着した時点で、自動的にAPSサイズのクロップモードに移行されます。ですので、液晶画面上はケラレなどはわかりません。
オフにするとこんな感じでケラレます。
気になるAFはというと…
LA-EA2のトランスルーセントミラーによってスムーズなAFができます。
よかったよかった。
AFの点数としては中央15点(3点クロス)しかないのですが、
まあ、良しとしましょう。。。
これでα7R2でSAL1680Zを運用が可能です。
ただし、4200万画素もある超高画素機であるα7RM2が1800万画素による運用になってしまいます。
1800万画素でも試す理由
APSのEマウントであれば、NEX-7を持っています。じゃあそれに着ければいいだろうと。
おっしゃる通りです。全体のサイズ感としてもNEX-7の方がもちろん小さいですし、LA-EA2を使ってケラレが発生することもなく2400万画素使えるのです。
しかし、しかしですよ。
NEX-7が発売されたのは2012年、そしてα7RM2は2015年です。3年間で進化した技術できれいな写真を撮りたいのです。
ワイド(35mm換算24mm)
テレ(35mm換算120mm)
120mm、結構よれますね。ちょっとISO6400なのでノイズが・・・
テレ/ワイドで条件合わせるのを忘れた。。。すみません。
全然使えそうな感じがしてますが、
うーん、室内だけではちょっと分からないので今度どこかへでかけてみるとします。
1日SAL1680Z縛りで。
少しだけ作例
後日SAL1680Zを少し持ち出してみましたので、作例も紹介しておきます。
こちらはAPS機のNEX-7につけてお散歩したときのもの。単焦点ばかり使っている僕にとってはとっさにグルンと画角が変えられるズームレンズはとっても便利に感じます。この写真もお店の全景が入るように道路の反対から画角を調整できちゃいますしね。
α7R2で撮影した写真。これはテレ端の写真です。α7R2では1800万画素での使用になりますが、解像感も申し分ないですし、フルサイズ機で使うとボケやすくなるのもいいですね。色乗りなんかも好み。
こちらはワイド端での写真。ワイド端になるとわかりやすく周辺4隅にケラレがでてますね。これはさすがに気になるレベルで、風景写真なんかのときは少しズームした方が良さそうです。
ちょいとズームでこの通り。ケラレもなく、すばらしい解像感のある写真が撮れました。いやーいいですね、ツァイス。
まとめ
安価で35mm換算にすると24-120mmという幅広い焦点距離をカバーできるSAL1680Zは使えそうな感触でした。フルサイズ機であるα7R2との組み合わせを考えれば、クロップされても1800万画素の解像度を得ることができますので、相性も良さそうですし、なによりこの値段でカールツァイスの画質を手に入れられると考えればかなりお得だと思います。
- フルサイズ換算で24-120mmをカバー
- SEL24105Gよりも軽量
- 中古で3万程度の安価ツァイス銘レンズが体験できる
- LAEA2/LAEA4であればAF可能
- APS対応のためα7R2だと1800万画素にクロップされる
- ワイド端だと周辺ケラレが発生する
- 鏡筒が歩いている間に伸びる(本編で触れてない)
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