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この夏に見た2つ映画のレビュー(ネタバレ含む)天気の子・ユアストーリー


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こんにちは、ゆーすふる(@yo_uthfulです。   

 

小さな子どもがいると、映画館へ行くこともそう簡単ではなくなってしまいますが、妻の許しがでたのでこの夏は会社帰りに2作品を映画館で観ることができました。

普段の子育ても大変なのに映画に行かせてくれてありがとう。

 

あまり感想などを文章にすることがこれまでなかったので、せっかくブログをやっているし感想を書いてみようかと思います。

 

今回、僕が鑑賞したのは「天気の子」と「ドラゴンクエスト ユアストーリー」です。どちらも何ヶ月も前から楽しみにしていて、これを観ることを生きがい一つとしていたと言っても過言ではありません!

(というか、こういう小さな楽しみを目前の生きるモチベーションにして、辛い平日を乗り切っているサラリーマンなんです。)

  

 

 

映画は公開当日に見たい

 

公開前から気になっている映画はなんとしてでも公開初日にみたい人間です、僕。

公開日が金曜のこともあるので、せめて初週で観てしまいたい。

どうしてもレビューが気になってしまうし、ネタバレと書いてあるレビューが気になって仕方がない。ネット上を検索しても感想や考察記事から逃げることも難しいし、なんとか前情報をない状態で観るためにも公開開始すぐに映画をみたいと思うのです。

 

映画館の雰囲気が好き


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映画が大好きか?と聞かれるとなんとも微妙です。

洋画は映画館で全くみないですし、邦画も最近はあまり観ません。アニメ作品が圧倒的に多いです。

映画館の雰囲気が好きで定期的に映画館に行きたくなる衝動に駆られます。

 

最近はサブスクリプションにも作品は充実しているし、話題作は早い段階でTV放送もされる時代で、わざわざ2000円近く払って映画館に行かなくてもと思う人も多いと思いますが、お金を払って2時間という長い時間、スクリーンと音に集中して、たくさんの人と空間・作品を共有する。そんなところが映画館の好きなポイントです。

ちょっと変わっているかもしれませんが、シアターの防音壁も結構好きで、耳を近づけると想像以上に音が吸収されていて無音になる。あの感覚も好きなところ。

  

ここからいよいよ映画の感想になります。

どちらについてもネタバレ要素を含んだ感想になっていると思いますので、これから鑑賞予定の方、個人の感想によって嫌な気持ちになったことがあるという方はこれ以降は読まれないほうが良いかと思います。

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=====感想に進みます===== 

 

 

 

『天気の子』

 

今や、世界的に注目されるアニメーション監督・新海誠。
叙情的な男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉で紡ぎ出す“ 新海ワールド” は、
国内外問わず多くの人々に支持され、生み出された作品は高く評価されてきた。
そして、前作『君の名は。』から3年―
待望の最新作が、ついに始動する。

映画『天気の子』公式サイト

 

  


映画『天気の子』スペシャル予報

 

公開日、7/19にレイトショーで鑑賞しました。仕事終わりギリギリ。

前作の歴史的ヒットがあったので、チケットは事前購入しないと良い席で見れないだろうなと、毎日のようにTOHOシネマのwebサイトを確認してチケット予約開始を待っていたのですが、なかなかチケットが販売されない。。。

予約開始直後に座席予約をしたのですが、平日のレイトショーでみるみる座席がうまっていく。。。さすがに話題作という感じでした。 

 

新海誠監督の作品は「秒速5センチメートル」からリアルタイムで観ていて、興行的に成功しなかったと言われる「星を追う子ども」が好きで3回映画館で観たり、「君の名は」も音響設備の違いや、伏線回収など7回繰り返し映画館で鑑賞しました。

秒速5センチメートルに当時はまりすぎて種子島まで旅行に行き、映画のセリフからJAXAのガイドツアーで高らかに「ロケット運搬の速度は時速5km!」と回答したものの、ガイドさんに「いえ、時速4kmです!」と返されたのは良い思い出。 

 

 

毎回楽しみにしている新海誠監督の作品なので公開初日にみてきました。 

天気の子 || TOHOシネマズ

  

総評:

美しい情景描写や雨粒の表現は息を呑む美しさで行き着いてしまった感すらあります。ただ、期待値が高まっている分、さすがは新海誠監督だ。で止まってしまう自分がいました。

ストーリーに関しては賛否あるようですが、個人的には腑に落ちない箇所はどこもありませんでした。


え?まって、どういうこと?

 

と持ち帰って考えなければならない前作のような難しい要素はなく、SF要素と現実社会をバランスをとって描かれていたように思います。

「君の名は」はそういう要素がそこかしこに仕掛けられていて何度もリピート鑑賞してしまいましたが、そういったところも少なかったかなと思います。

 

それよりも個人的に残念だったのは、作品の表現方法が君の名はからあまり変わっていないように感じたことです。

お天気ビジネスでダイジェスト的に時間を進める際のRADWIMPSの音楽を組み合わせた表現、終盤にかけては環境音から音楽を全面にだす手法で観客を盛り上げ、ラストはSF的ではなく主人公が懸命に足で走って、その急ぎたくても急げない現実的なスピード感でクライマックスを演出する手法。。。

 

どれもが前作と重なって見えてしまいました。

流れが一緒なような。。。

 

これが新海監督流だと言ってしまえばそれまでなのですが、前作と重なる配役、音楽である分、表現方法などは新たなものが見たかったなという気持ちになりました。

 

音楽に関しては、前作同様、RADWIMPSの音楽との調和が半端ないレベル。でも今作は天気という環境がテーマであるので雨音など環境音のみでの表現が多かったように思いました。

映画鑑賞後すぐにサントラのハイレゾ版を購入しましたが、歌が入っている曲もmovie edit.の通り、映画内で使われている尺なので、曲だけだと盛り上がりに欠けるというかなんというか。劇伴もシンプルなものが多く、どのシーンだっけという感じ。

 

そういうつもりで鑑賞したわけではないのですが、前作「君の名は」がすごすぎたのでどうしても比較して観てしまいました。

 

評価:★★★☆☆

 

※yahoo!映画レビューにも同様な内容で投稿しております。

 

『ドラゴンクエストユアストーリー』 

 

ä½åã¤ã¡ã¼ã¸累計の出荷・ダウンロード販売本数が7800万本を突破している国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの中で、“親子三代にわたって魔王を倒す”“結婚相手を選ぶ”など大河ドラマのような人生を体感できる作品として特に愛されている「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」。
そのストーリーを原案に、VFXの第一人者である山崎貴が総監督・脚本を手掛けた「ドラゴンクエスト」シリーズ初の3DCGアニメーション映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が遂に完成!
原作・監修を「ドラゴンクエスト」の生みの親であるゲームデザイナー・堀井雄二。
音楽をゲーム音楽の領域を超えて愛される名曲を紡ぎだす作曲家・すぎやまこういち。
監督は『STAND BY ME ドラえもん』を製作した八木竜一と花房真という日本最高峰のスタッフが集結。

映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』公式サイト|INTRODUCTION

 

 


「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」予告②

 

 

今年はじめの制作発表からずっと楽しみにしてきました。

ゲームは思いっきり世代ですし、ドラクエシリーズ随一の感動的なシナリオは子供ながらにジーンとしながらプレイしていた記憶があります。

部屋を暗くして毛布をかぶって真っ暗な部屋、レヌール城で永遠とレベルあげしてたなー。

 

予告編をみながら、これはきっと原作ファンも楽しめる内容になっていると信じて公開日を待ちました。

ただ、事前に気になることがひとつ。かなりの話題作であるはずなのにどの映画館でもシアターのキャパが少ないスクリーンでの上映。

試写会のレビューなど事前情報は見ていませんでしたが、これはまさか。。。?という思いで8/2公開日に鑑賞しました。

 

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー || TOHOシネマズ

 

 

 総評:

序盤から中盤までは、ありがちなダイジェスト化された映画。でも小さな改変など含めてよくまとめられたなと言う感じでとっても好印象でした。(なんだか上から目線)
結婚からゲマ戦までは原作の要素がふんだんに盛り込まれたスピード感ある作品になっていてドキドキしながら見ることができました。


特に天空のつるぎのギミックかっこよすぎた!剣先があんなふうにカシャンと開くなんて知らなかった。てんくうのつるぎとライデインの組み合わせが強すぎるし、これぞ勇者という感じで、こういうところが映画化されることの良さだなと思いながらみていました。

しかし主人公の子供は双子が良かった。女の子のイオナズンがみたかった。双子にしなかった理由がCGのコストカット以外に思い浮かびません。

 

で、問題のラストシーンですが、館内も空気止まりましたよ。

あ、やっちゃったなー。。。

が館内に充満しているのが感じ取れました。

エンディングまで見ずに出てっちゃう人いるんじゃないか?くらいの空気で、なんだかヒヤヒヤしながらみていました。みんな残ってましたけど。

ドラクエでこんなラストにしちゃうんだなー、ある意味すごいなー。というのが感想。

 

しかしラスボスのメッセージが「大人になれ」で。観る人がストレートに捉えてしまえば、なにそれ!?って怒りがこみ上げてきてしまいます。ゲームを楽しんできた大人も多いと思うので。
そこまでは昔のゲーム映像を使ってまで、「あの頃ドラクエ5にどっぷり使ったユーザーへ」みたいなものを描写するのに、急にウィルスから「大人になれ」とその世界を否定されてしまう。
ストレートな言葉だからこそその後に主人公が守った「いつでもそばにいた偉大なドラクエを否定するな」映画を見ている大人たちもそうだったでしょ?という裏に隠されたメッセージが霞んでしまいました。

 

そんな残念なところもあったけど、あのラストシーンに関しては映画鑑賞後、同僚との論議がすっごい盛り上がったので結果楽しい。終始思ったよりもコミカルタッチで、ドラクエ5の主人公って実際はこんな反応してたのかな?なんて想像を膨らまして大いに楽しめました。

 

 評価:★★★★☆

 

※yahoo!映画レビューにも同様な内容で投稿しております。

 

まとめ

 

意外と!?

世の中の評判とは逆の評価になっていますが、個人的にはユアストーリーにエンタメの要素をすごい感じてしまいました。ユアストーリーのVRオチラストには納得が行く人はほっとんどいないと思いますが、原作の世界観が25年もユーザーひとりひとりの中で温められて大きな思い出になってしまっているところにあの衝撃ラスト。凍りつく映画館。

 

でも観終わった後、同僚といろいろ議論を交わせたところにエンタメ映画って感想をこうやっていろいろ言い合えるようなものだよなと改めて思わされました。

そういうところも含めて楽しめたという感じです。

 

それに対して天気の子は「あーまぁ面白かったよね。前作のキャラはどこどこででてたね」って会話しかでてこなかった。面白かったんですけど、自分の中で完結してしまうというか、満足してしまうというか。

大ヒットはうなずける面白さでしたが、リピート鑑賞するかというと???となります。

 

人それぞれ感じ方の違う映画。今回見た2作品はどちらもエンタメ要素の強い映画でした。読まれている方と僕とでもちろん感想も違うと思いますし、そういった解釈の違いができるところも映画の良さですよね。

 

映画は視覚と聴覚で感じ取るインプットが多くを占めるものですが、こうやって観終わった後に感想(共感)という形でユーザー側がアウトプットできる。

その感想をインプットとして受け取り、創り手側は次の作品をアウトプットする。

僕の感想もチケット代と合わせて誰かに貢献できているのかなぁ。

 

なんだろ、この締め方。。。

 

 

 

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