α7シリーズの超解像ズームがすごい便利!単焦点レンズがズームレンズになるかも!?
こんにちは、ゆーすふる(@yo_uthful)です。
6月ですね。梅雨の季節ではありますが、『ジューンブライド』と呼ばれ結婚式も多くなる季節。
僕も久しぶりに今月はお祝いの席に2回も呼んでいただきました。結婚式に参加するときはカメラを持っていくのですが、今回はちょっと便利な機能を使ってみたので記事にしてみます。
カメラ機材
本題に入る前に今回の僕の機材を紹介します。
結婚式ってプロがいるから敵わないのはわかってるのだけど、なぜか気合いれて機材準備しちゃう。今回は結構軽量にしたつもり。
SONY α7R2
発売は2015年なので、もう3-4年前の機種になりますが、4200万画素の35mmフルサイズ裏面センサーの性能と小型ボディはまだまだ現役で通じます。
というか機能を使いこなせてない、僕。
発売当初は40万円くらいしたモンスターカメラなので、僕なんかには手が余るレベルのカメラ。
SEL85F14GM
僕が持っているEマウントの最望遠レンズがこれ。
焦点距離は85mmなので望遠というよりは、ポートレート撮影に適した中望遠レンズなのだけど。
開放F1.4で撮るとろける美しいボケとピント面のシャープな写りはニヤけるほど。
僕が持ってる唯一のGMASTERレンズ。
SEL1224G
こちらは広角レンズ。Eマウントで最も広角な12mmという焦点距離をもつレンズで、24mmまでズームが効くので意外と便利なレンズ。
開放F値は4.0とそこまで明るいわけではないのですが、あまり見かけない12mmの画角は室内撮影ではとっても魅力的だと思います。
しかもこのレンズは軽いのも特徴。
HVL-F60M
ソニー純正のフラッシュ。暗い室内のシーンが多い結婚式では、フラッシュやストロボによるバウンス撮影がとっても有効。
プロの皆さんもカチカチフラッシュの方向を変えては撮影していますよね。影のできない明るい写真を撮るのには必須のアイテム。
今回は窓も大きく明るい場所だったので使わずに終わってしまいましたが。
いつもなら
この2本のレンズなら、
SEL1224Gで周りの人と被らないであろう超広角で披露宴や挙式会場の全景をいろんなアングルで撮る。
SEL85F14GMで主役2人をできるだけ大きく、かつ開放F値で美しいボケをアピールする。
撮影設定は、適当というと語弊がありますが、絞り優先モードでF値だけを自分で決める。大体は開放F値だけど、キリッとさせたいときはF4。式場は暗いシチュエーションが多いので開放F値に頼らざるを得ない。あとはカメラ任せでRAW現像頼り。
当日もいつものようにこんな感じで考えていました。
そんなこんなで挙式に参列しました。
超解像ズームに助けられる
挙式会場に案内されて、席につくと、誓いがされるだろう神父さんがいるところまでが遠い。。。
なんとほぼ最後列になってしまいました。
手持ちレンズでは85mmで撮るしかできないので、仕方なくカメラを構えてみると
(本人の許可を取って掲載しております。)
と、遠い。。。
これでは記念写真みたいなものしか撮れないではないか。。。
せっかくの機会なのでなんとか喜んでもらえる印象的な写真が撮りたいのに。
そんなとき思い出したのです。
「超解像ズーム」を。
ソニー公式サイトをみてみると、
Lサイズでも、解像感を保ったまま約2倍までズームできるのが全画素超解像ズームです。[全画素超解像ズーム]または[デジタルズーム]設定時に利用できます。
ソニー独自開発の全画素超解像技術を利用して、写真を構成しているすべての画素を解析し、画質劣化の少ない画像処理により拡大します。
つまりです。
全画素超解像ズームモードにすれば、解像度を落とすことなく2倍のデジタルズームができるということです。
これを思い出してよかった。
早速、α7R2の設定画面から超解像ズームを設定しようとすると、全画素超解像ズームとデジタルズームとがありますが、画像劣化がないのは全画素超解像ズームになります。
https://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/dialogue/various-zoom-features/
このとき、設定しようとするとエラーで弾かれたのですが、どうやら保存するファイル形式をRAWにしていると、全画素超解像ズームは選択ができず、記録フォーマットをJPGに変更してから設定する必要があるようですので要注意です。
少し悩みましたが、ホワイトバランスと露出設定をその場で良さげな感じに仕上げ、心はJPG撮って出しモード。
これで85mmから170mm相当まで寄れることになります。
中望遠からこれで抜け出した。
- 超解像ズームの設定はカスタムキーにも割り当てられるので便利。必要なときにワンタッチで切替可能です。
APSクロップモード
こちらもご存知の方はいるかと思いますが、α7シリーズには、『APSクロップモード』というものがあります。
通常の使い方は、APS向けのレンズを使用する場合、フルサイズ機であるα7シリーズに装着すると画角周辺に『ケラレ』が発生して黒くなってしまいます。
これを回避するためにAPSクロップモード(APS-C/Super 35mm)という設定項目があります。
設定画面から、この項目をオートまたは切から入にすることで、強制的にAPSクロップモードにすることができます。今回はこれをさらに利用します。
オンにすることで、このようにケラレがない写真が撮れるのですが、ケラレないように切り出した(クロップした)画像になるので、画素数が低下し、画が拡大される形になります。
ソニーの場合はフルサイズ⇒APSでは、
- 1.5倍の焦点距離になり、α7R2では4200万画素⇒1800万画素の画像になります。
つまり、ここまでを割り切って設定に適用させれば、
85mm×2倍超解像ズーム×1.5倍クロップ=255mm相当
なんと望遠レンズ255mm F1.4 GM(1800万画素)の出来上がりです!!
これって結構すごいことですよね???
十分な解像感
さて、デジタル時代様々の機能で、望遠レンズを手に入れた僕は、後でRAW現像しないことを枚数を稼ぐことで補う作戦にしました。
いざ撮ってみると、超解像ズームすごい。ここまで寄れるのか。
しかも全然十分な解像度。
暗いシーンでしたので、ノイズものっていて、ボケている背景部分はちょっと のっぺりというか立体感が失われてる感は否めませんが。ピント面に関しては十分なレベルと言っても良いではないでしょうか。
挙式のハイライトの一つでもある退場のシーン。
このときは超解像ズームとクロップを使用してほんとに良かったと思いました。画角内いっぱいに広がる新郎新婦の姿と、表情までしっかり分かるレベルで寄ることができました。背景も相まって2人がくっきり浮かび上がる写真にできたかなと思います。
末永くお幸せに
さて、望遠だけでは満足しません。
せっかく広角レンズを持ってきているので全景も収めます。
式を開く当人になればわかりますが、たくさんのお祝いと一緒に写真もいただきますよね。でもそのほとんどは、新郎新婦の表情を捉えたものだったり、参列者の表情を捉えたものだったり。
意外と披露宴や挙式の全景を撮った写真は少ないと思いませんか?
そんなときは広角レンズでいろいろなアングルで撮ってあげると、ここに誰々がいたんだな、とか、会場の全体の雰囲気がどうだったのかとかが分かるようになって、これもまた面白いんです。
単純に他にあんまり撮ってる人がいないので、新郎新婦にとっても新鮮な写真と思ってもらうこともできますしね。
スマートフォンで誰でもきれいにたくさんの写真を撮れる時代だからこそ、他の人とは少し違った写真を送ってあげるのもいいですよね。
まとめ
新郎新婦に写真を渡したら本当に喜んでくれてたし、JPG撮って出しになって不安だったけど超解像ズームはとっても便利で気に入りました。
単焦点レンズだけでも撮影レンジがぐっと広がるのでいざというときはおすすめです。
- 単焦点レンズだけでも全画素超解像ズームで望遠レンズのように使える
- 全画素超解像ズームであれば2倍ズームまで画質劣化はないがJPGのみ
- カスタムキーに配置しておくといざというとき便利
- APSクロップを適用すれば更に1.5倍の焦点距離にできる
- α7R2であれば1800万画素確保できるので解像度も十分
あー披露宴楽しかった。
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