sony α7R2(ILCE-7RM2)長期レビュー ミラーレス入門機としても自信を持ってα7R2をおすすめする話
こんにちは、ゆーすふる(@yo_uthful)です。
実はα7RⅡからカメラの乗り換えを検討しています。
別にα7RⅡに不満があって替えたいというわけでなく、一番の理由は増税前の物欲を満たすためなのですが。キャッシュバックキャンペーンなどもありα7RⅢ(Ⅳではない)がお得に思えてきたので、検討している感じです。
苦楽を共にした(大袈裟)α7RⅡには感謝というか満足感しかないので、これからソニーEマウントを使いたい、フルサイズミラーレスを初めて買いたいという方に向けて全力でα7RⅡをオススメするという記事を書いてみたいと思います。
- 2年間使ってきたα7RⅡ
- α7ラインナップで悩む
- 多画素機を選ぶ理由
- α7RⅡのライバルはα7Ⅲ
- 中古にも目を向けてみる
- 弱みはカバーできる
- レンズ2本分の効果
- レンズの楽しみが広がる
- 全力はなかなか引き出せない
- まとめ
2年間使ってきたα7RⅡ
僕がα7RⅡを購入したのは2017年の夏でした。その時点で発売から2年近く経っていたのですが、まだまだ値段は非常に高く、意を決しての購入だったのを覚えています。いろんなシーンをこのカメラで捉えてきました。
α7シリーズは初代から若干のデザイン変更はあるものの、全体の見た目はほとんど変わらないのでデザインでも旧世代機のような古さは全く感じません。性能でもまだまだ見劣りするような機種ではなく必要十分以上の機能が備わっているカメラだと思っています。
小型で無骨な感じのデザインもとってもお気に入りです。
一斉に各社のフルサイズミラーレス一眼が揃った今だからこそ、α7シリーズのデザインは洗練されているなと感じます。個人的には。
ちょっとα7シリーズについての説明も加えますね。
α7ラインナップで悩む
ソニーのフルサイズEマウントカメラは大きく分けて4つのラインナップが用意されています。フルサイズミラーレスカメラは各社発売していますが、古株というだけあってラインナップが充実しているのが特徴ですね。
だから購入したいと思っても、どのモデルを買うべきか、買いたいのか、悩んでしまうのは仕方がないのです。
ラインナップと自分の撮りたいものとお財布としっかり相談・吟味して選ぶ必要があります。
加えて、最近のソニーのカメラを筆頭に言えることなのですが、モデルが古くなっても価格を抑えて併売するのが特徴です。なので発売時期が違う世代機であっても店頭に並んでいるので、ラインナップの数としては膨大な量に見える。
これは策士。
Basic⇒フルサイズ入門機。シリーズはⅢが最新機。ベーシックという位置づけだけれど最新技術は余すことなく投入されるので一番人気のある機種。
Sensitivity⇒いわゆる高感度モデル。画素数が少なく、センサー内の画素ピッチが大きいため、よりたくさんの光を取り込むことができる。夜なんかに力を発揮するし、画素数はそんなにいらない動画撮影向け。シリーズはⅡまで。
Resolution⇒高解像度モデル。 最もモデル数が多く、最近Ⅳが登場した。僕のは2世代前の機種となる。画素数がとっても多いので風景写真やポートレート撮影に向いていると思う。動画機能もしっかり備わっている。
Speed⇒スポーツ撮影などで力を発揮する高速連写モデル。ソニーEマウントではα9がフラグシップモデルでありプロ向けの位置づけ。画素数はBasicと変わらない2400万画素で、秒間20コマのブラックアウトフリー撮影が可能。画面が消えることなく連写できるので瞬間を逃さない。らしい。
( ´ー`)フゥー...
多画素機を選ぶ理由
モデル数がこれだけあると、何を撮りたいかがとっても重要。
僕が多画素モデルのRシリーズを選んだ理由は風景写真が好きだから。
これに尽きます。
あ、でも今は子供の写真もたくさん撮るようになって、風景写真ばかりではないのですが、人物を撮るときも多画素機のありがたみを感じていますよ。
α7RⅡは小型なボディに4200万画素というモンスター級の高画素数を積んでいます。
これだけの多画素数で風景写真を撮ると、なにげない日常の風景でも「おっ」と声がでてしまうような写真が撮れてしまうのが最大の魅力かなと思います。
広角レンズで風景を撮るとき、その解像感で立体感が際立ちます。
撮って背面の液晶を確認する時点でニヤニヤが止まらない瞬間。
空と雲の奥行き、立体感が活かせるのが広角レンズですが、こういったシーンとの相性がα7RⅡなら抜群なんです。
空や雲の描写がなんとも言えません。
組み合わせるレンズも重要ですが、α7RⅡで撮った写真を見返したり拡大したりするとその解像力に驚かされます。
格子状のものがある場合とかは多画素攻撃はこうかはばつぐんのようです。
花びらや木々の解像感が素晴らしくないですか?
日常のワンシーンが映えて見えます。拡大してもカリッカリに解像してるのもうれしいのですが、ひいてみたときに引き締まるというか、輪郭が際立つのも多画素機のポイントでしょうか。
建物を撮るときはα7RⅡの力が遺憾なく発揮されます。
最近のレンズは多画素にも対応できるように設計されているのでカメラとレンズの最新技術の組み合わせを最大限に楽しめますよ。
岩肌の質感などもいい感じでしょう。
カメラのファインダーで驚いて、背面液晶でニヤニヤして、スマホに送ってドヤ顔ですよ。
α7RⅡのライバルはα7Ⅲ
さて、ではおすすめの高解像度モデルのα7RⅡを買おうとしましょう。
α7RⅡを買うか悩む時に、ライバルとなるのはズバリα7Ⅲです。
他社のカメラではなく、同じEマウント機。実はこの2台、2019年9月現在でソニーストアの価格設定がほぼ同額です。
※価格改定が入り、α7RⅡ大幅プライスダウンです(拍手)
2年半くらいα7RⅡの方が先輩になるのですが、比較するとどうでしょう。
α7Ⅲ | α7RⅡ | |
名称 | ILCE-7M3 | ILCE-7RM2 |
発売日 | 2018/3/23 | 2015/8/7 |
ソニーストア価格 | 229880円+税 | 199819円+税 |
撮像素子 | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約4240万画素 |
APSクロップ時 | 約1000万画素 | 約1800万画素 |
質量 | 565g | 582g |
ファインダー時撮影枚数 | 約610枚 | 約290枚 |
連続撮影速度 | 最高約10コマ/秒 | 最高約5コマ/秒 |
検出方式 | ファストハイブリッドAF | ファストハイブリッドAF |
位相差AF点数 | 693点 | 399点 |
コントラストAF点数 | 425点 | 25点 |
露出補正 | ±5.0EV | ±5.0EV |
ISO感度(推奨) | ISO100-51200 | ISO100-25600 |
シャッタースピード | 1/8000-30秒 | 1/8000-30秒 |
液晶モニター | 3.0型 92万ドット | 3.0型 123万ドット |
ファインダー | 0.5型電子式ビューファインダー(EVF) | 0.5型電子式ビューファインダー(EVF) |
総ドット数 | 235万画素 | 235万画素 |
動画撮影 | 4K 30p | 4K 30p |
手ぶれ補正 | ○ ※5軸補正 | ○ ※5軸補正 |
瞳AF | ◯ | ◯ |
ピクチャーエフェクト | 8種類 | 10種類 |
ピクチャープロファイル | PP1-PP10 | PP1-PP7 |
どうでしょうか。
現在のソニーストア価格はほとんど同じ2機種。最大の違いは画素数とバッテリーの持ち、そしてAFの点数でしょうか。
α7RⅡは解像度に特化しているのに対して、α7Ⅲは後発機種ならではのかゆいところに手が届くような仕様になっているなという感じです。
表には記載していませんが、α7Ⅲは軽量化もはかるため一部はプラスチック製となっています。
それに対してα7RⅡは当時の上位機種なので、ボディはマグネシウム合金でできており堅牢性にも優れています。さらに4200万画素になっていて、後で書きますけど、ズーム機能を考えるとここはとっても強い。
そういう意味ではベーシックモデルと同じ値段設定でいまだに販売されているのは不思議な感覚ですよね。
※2019/11/18追記
その後、α7RⅣ発売に伴い、α7RⅡは更に価格の見直しがされています。
2019/11/18現在ではソニーストア価格では199819円+税です。
お得感が更に増しています!
中古にも目を向けてみる
上の表をみて、同じ値段だったら新しい機種であるα7Ⅲのほうが魅力的だなと思った方、ちょっと待ってください。
前に発売しているからこそお得に入手できる方法もあるのです。
そう、中古機の検討もぜひしてみてください。
趣味で値段の高いカメラを買った人の多くは、そこに価値を感じて購入しているので防湿庫で保管したりカメラの傷にも気をつけたり、みなさん大事に扱うはずなので、中古市場でも状態の良いものが多く出回っています。仕事でガシガシ使われている方は別かも知れませんが。僕も中古機の購入をしたことがありますが、とってもきれいな状態でした。
そしてお値段がお得。
有名なところでいくと、
- マップカメラ
- カメラのキタムラ
- メルカリ、ラクマなどフリマアプリ
こういったところをのぞけば、中古商品が見つかるはずです。α7RⅣも発売されたので買い替え需要で中古商品も多くでています。
例えば、この記事を書いている2019年9月末時点でマップカメラのサイトをみると、
状態:良品 のもので、129800円(税8%込)です。
新品の価格は24万以上(税8%込)なので大体半額になっています。
※2019年9月時点
フルサイズミラーレスで4200万画素で風景写真が最高に楽しめるα7の上位機種が13万円で買えちゃうわけです。α7Ⅲは中古商品はあまり出回っていない上に19万円ほどするので中古商品を買うメリットがあまりありません。
さらに例えば、20万円くらいを予算で考えていたとしたら余ったお金でツァイスレンズを買えちゃいますから。これでもう何も準備はいりません。カメラは本体だけあっても意味がないのでレンズを買うことまで想定する必要があります。
弱みはカバーできる
α7RⅡの最大の弱点としてよく言われているのはバッテリーの持ち。
確かに電池の減りはとっても早いです。
動画を録ろうものならメキメキ残量が減っていきます。一応同梱バッテリーは2個となっており、バッテリーを2個持ち歩いてがんばってね。
というソニーさんからのメッセージはあるのですが2個持ち歩くのもね。
そんな時に役に立つのがUSB給電です。
αのバッテリーを充電する方法 | バッテリーについて | デジタル一眼カメラ α(アルファ) | サポート・お問い合わせ | ソニー
micro-USB端子があるので、そこにモバイルバッテリーを繋げば充電可能です。さらには充電しながら撮影することだって出来ます。
例えば車や電車での移動中にUSBから充電をしておけば撮影スポットを移動している間にバッテリーを復活させることが可能です。最近は車にもUSB端子がついていることがほとんどですから家で充電を忘れても車で充電すればOKです。
そもそもバッテリー持ちが悪いとはいえ、一日中撮り続けるとか、撮影会にでかけるとかでなければそうそう電池切れになることはないと思います。僕はこれまで1泊の旅行では電池切れになったことはありません。 残量が少なくて焦ることはありますが。
レンズ2本分の効果
もうひとつ便利な機能をご紹介します。
もっとズームできれば!
という時ありませんか?僕は友人の結婚式の時に最近痛感しました。
僕がEマウントレンズで持っているもっとも望遠のレンズは85mmの単焦点レンズ。挙式で座った席が後方になってしまい、そこから撮ってもこのサイズでしか主役を写せない。悲しい。
この状況、とっても勿体ないですよね。
で、みなさん
超解像ズームってご存知です?
https://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/dialogue/various-zoom-features/
簡単に言うと、高い画像処理により2倍までなら画質劣化が少ない状態で拡大して撮影できちゃう機能なのです。
超解像ズームを使ってみると、先ほどの距離でもほら。
ここまで拡大して撮影できちゃう。持っているのは単焦点レンズ1本なのですが、2本分の役割を果たしてくれるわけです。
被写体に寄りたい時にとても便利な機能です。こんな場合も多画素なので解像感はバッチに残った状態で撮れるんです。
ほら、どうでしょう(ちょっと自慢げ)
もう最後列から85mmのレンズで撮ってるとはだれも思いません。単焦点レンズ好きにはうれしい機能です。荷物も減りますしね。
※超解像ズームとAPSクロップを組み合わせて85mm×2倍×1.5倍の焦点距離
レンズの楽しみが広がる
超解像ズームの話をしましたが、似たような機能としてクロップ撮影があります。
ソニーのレンズ交換式一眼カメラのセンサーサイズとしては35mmフルサイズとAPS-Cサイズの2種類があります。α7シリーズは35mmフルサイズセンサーを搭載していますが、あえてAPS-Cサイズ相当の画角で撮ることをAPSクロップ撮影と言います。
APSのクロップ撮影はα7シリーズで可能ですが、4200万画素もあるα7RⅡではAPSクロップでも1800万画素の解像度で撮影ができます。
一般的な一眼カメラの画素数は2400万画素程度なので、それに比べても見劣りしない画素数で撮影が可能です。また、レンズの焦点距離も1.5倍になるのでズーム効果もでてきます。
そうすると楽しみ方の一つとしてAPS用のレンズをつけた撮影というのもありです。APS用のレンズは小型で安いものも多いので、ミラーレスカメラとの相性も抜群です。
例えばこれ。
これはソニーのAマウント(一眼レフ)用のAPS対応レンズ、SAL1680Z。
カールツァイス銘のついたズームレンズなのですが、価格がとっても控えめで中古なら2万円くらいで購入可能な超お得レンズです。焦点距離は35mm換算で24mm-120mmという広い領域をカバーできちゃいます。
ただし、α7シリーズにはマウントアダプターの接続が必要になります。
SAL1680Zで撮影したのがこちら。東京駅を撮った一枚ですが、1800万画素にクロップされているのですが、分かりますか?
PCやスマホの画面で観る限りは1800万画素による解像感は十分です。APS向けのレンズも十分な画質で使える。いろんなレンズを試せるのもα7、さらには多画素機だからこその良いポイントかなと思います。
もちろんAPS用のEマウントレンズも装着可能です。
こちらはEマウントのAPS機のキットレンズ、SELP1650。
電動ズーム機能付きで重さも120g。おまけに手ブレ補正まで入っているレンズです。このレンズもα7RⅡに装着すれば1800万画素の解像度で使用が可能です。
ちょっと周辺の解像力は残念なところもあるかもしれませんが、その軽さと電動ズーム、手ブレ補正機能を考えるとお散歩レンズとしては大正解かもしれません。
全力はなかなか引き出せない
と、これまで色々良いところを挙げてきましたが、僕のような素人が趣味で写真を撮っているレベルでは、最近のα7シリーズは機能、性能が高くなりすぎて、先端技術の全力を引き出してあげられない気もしています。
低ノイズで高感度、AFのスピードや瞳AFなど機能も超高機能です。写真はきれいに簡単に撮れるようになってきていると思います。
僕は初めて買った一眼カメラとしてソニーのNEX-5というミラーレス一眼を使っていました。
ピーキングというフォーカスがあっている範囲に色をつけて表示してくれる機能があることを知り、どうせならマニュアルフォーカスレンズで撮ることを楽しもうと、AFの効くレンズではなく、MFのみを使っていました。
ピーキング機能のおかげで結婚式までMFで撮影していたのですが、今考えると、それがピーキングすらなくフィルムカメラだとしたらピント外れの写真ばかりでカメラをやめてしまっていたかも。
これは最近RX100M5を重用することで痛感していることでもあります。解像力も抜群でノイズにも強くISO感度6400とかでも全然きれい。基本カメラに任せれば失敗のないきれいな写真が撮れてしまうのです。
RX100M5も十分すごい技術の詰まったコンデジですが、場面によって設定を一つずつ変えてあげないとノイズがひどかったりピントが合っていなかったりが起きます。
もちろんセンサーサイズが違うというのがありますが。
フルサイズのα7シリーズではそれがほぼありません。
カメラ技術がすごすぎるのです。
若い人たちにフィルムカメラや古い一眼レフカメラが人気になっているのもこういうところから来ているのかもしれません。撮る動作を、現像しないとわからない楽しさを味わうために。
2世代前の機種とはいえ、α7RⅡであれば比較的安い値段で手に入るのですから、とっても贅沢ができるチャンスだと思います。
慌てて最新のものを買わないと言うのも1つの手ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
α7RⅡのおすすめポイントを紹介してみました。間違いなくとっても良いカメラです。
なんと言っても中古品の値段。
この値段でフルサイズミラーレス、しかも上位機種が手に入るなんて。。。これからカメラを始めます!ってタイミングでこんな選択ができるなんて羨ましいです。
- 4200万画素の解像感は風景写真と相性バッチリ
- マグネシウムボディで堅牢性も十分
- 必要十分以上の高機能カメラ
- 今なら中古品の値ごろ感が半端ない
- 多画素機だからこそのクロップ撮影が楽しい
増税もありますので、駆け込みで買っちゃいましょう。
オトとヒカリαはにほんブログ村に参加しています。
投票いただけると大変うれしいです。