『SEL1224G』購入レビュー Eマウント最広角レンズで風景が撮りたい!
こんにちは、ゆーすふる(@yo_uthful)です。
ずっと広角広角言っていた僕ですが、ついに買ってしまいました。フルサイズEマウントレンズの中で最も広角に撮れるレンズ「SEL1224G」を。
肝心の風景写真はまだじっくり撮れていないのですが、簡単に購入レビューを書いてみようと思います。
- 広角レンズで風景写真が撮りたい
- SEL1224G (FE 12-24mm F4 G)
- 意を決してポチッと購入
- レンズが到着
- 初めて見る広角12mmの世界
- 動画を撮るためにも広角
- 4K動画のデータは扱いにくい
- まとめ
広角レンズで風景写真が撮りたい
風景写真を撮るのが好きなのですが、これまでの写真を見返しても、やっぱり広角レンズで撮った風景写真は空広さや雲の流れの立体感が際立ちます。
より特徴的な風景写真にチャレンジするためにも広角レンズがほしいなと思っていました。これまでは焦点距離24mmの広角レンズ、AマウントレンズであるSAL24F20Zにマウントアダプタをつけて使用していましたが、もっと広角の世界を撮ってみたくなったのです。そこで目をつけたのが今回のレンズというわけです。
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SEL1224G (FE 12-24mm F4 G)
SEL1224G(FE 12-24mm F4 G)は2017年7月に発売された、Eマウント最広角となる12mmから24mmまでをカバーする超広角ズームレンズです。
12mmという広角をカバーしているのにも関わらず、レンズ自体は大型化せず、565gという軽量レンズで、小型ボデイのEマウント機とマッチするデザインになっています。
開放F値は4.0ですが、他社製の同様な焦点距離のレンズと比較しても非常に軽量です。よく比較されるSIGMA 12-24mm F4 DG HSMというレンズがありますが、
SIGMA 12-24mm F4 DG HSMとの比較表はこちら。
項目 | SONY SEL1224 F4 G | SIGMA12-24mm F4 HSM DG |
発売日 | 2017/7/7 | 2016/10/28 |
Amazon価格(円) | 187777円 | 149370円 |
対応マウント | ソニーEマウント | キヤノンEFマウント他 |
対応撮像サイズ | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ |
焦点距離(mm) | 12mm-24mm | 12mm-24mm |
APS使用時換算(mm) | 18mm-36mm | マウントによる |
開放絞り(F値) | 4 | 4 |
絞り羽根枚数 | 7 | 9 |
最短撮影距離(m) | 0.28 | 0.24 |
手ぶれ補正 | × | × |
質量(g) 約 | 565 | 1150 |
SIGMA 12-24mm F4 DG HSM Artよりも500gも軽いのです。
つまり半分程度の軽さ!
最近のフルサイズ対応レンズは重く、高く、高画質という方向のものが多いですが、小型ボデイのα7シリーズには小型軽量のレンズが似合いますよね。
意を決してポチッと購入
購入は最近お気に入りの「カメラのさくらや(おぎさく)」さんでネット購入。
定期的にチラチラサイトを覗くのですが、季節ごとに特価セールやってますよね!?その上手い商売に度々私のせられてます。
今回もSEL1224Gのページにいくと特価適用の文字!
電話でお値段を問い合わせるスタイルなのですが、表示価格から予想以上の割引!!
ソニーストアの常連さんなら保障サービス内容でソニーストアで購入!なんでしょうが割安感には勝てません。
ここで、おぎさくさんで買っちゃおうかなと、心が揺らぎます。
そしてさらに!夏からソニーさんでやっているキャッシュバックキャンペーンの対象であるSEL1224Gは領収証や保証書、レンズ箱のバーコードを送付するだけで誰にでも適用されるありがたいキャンペーン!
これだけで10000円戻ってくるんです。
迫りくる紅葉の季節。
秋の澄み渡る空。
夏の名残が残る雲。
広角レンズで撮ってみたい。。。
ポチィ。
レンズが到着
思ったより大きくない。
そして軽い!!
重量は565gですからまぁこんな感じです。
欠かさず箱買いしている南アルプススパークリングほどの重さで、サイズは小さい。
小さいし軽いし、それでいて画角12mm F4という広すぎる画角。
撮るのが楽しみになってきます。
ちなみにレンズフードは固定式のため外すことはできません。
レンズの前玉がなかなかせり出していることもあり他のレンズで使えるような保護フィルターなどもつけることはできません。
フードカバーも独特で、レンズ前部分を覆う形。カポッとはめ込みます。
カバーにはしっかりと押し止め式で、固定できますので落ちることもないでしょう。
僕が持っているフルサイズ対応の広角レンズはAマウントのツァイスレンズ、SAL24F20Zになりますが、それとサイズ感を比べてみましょう。
左がSAL24F20Z、右がSEL1224Gになります。
背丈はSEL1224Gのほうが高いですが、重さはSAL24F20Zは555gと同じくらいなんです。広角で撮るためにかなり大きな前玉なのですが、軽いですね。
初めて見る広角12mmの世界
とにかく広かった。
SONY α7R2, FE 12-24mm F4 G, ISO100 12mm 1/1250sec f/4.0
12mmという画角は、なんだか唯一無二感があって良いです。
目に映るものすべてが写真の中に収まっているという感じ。
開放F値での撮影ですが、解像感もすばらしいです。
評判通り。
ホント広い。海とか、夕焼け空とか撮りたい。
SONY α7R2, FE 12-24mm F4 G, ISO100 24mm 1/1250sec f/4.0
そしてこちらが、望遠端の24mm。
これまでフルサイズ対応の広角レンズで使ってきた画角なのですが、
こうやって12mmと比較するとかなり撮れている範囲が違いました。
やっぱり12mmはめちゃくちゃ広い。
24mmという画角も広角ですが、これまで使ってきた慣れている画角でもあり街歩きでも全然使えそうです。
12mmという超広角画角はどこにでも使える画角というわけではなさそうですが、
風景写真を撮るのは非常に楽しみです。
ふらっと夜道を散歩して撮ってみました。
12mmはホントに広い画角ですが、開放F値が4.0であるため夜の屋外では光量不足となりISO感度がかなり高くなってしまいます。ISO12800での撮影です。
SONY α7R2, FE 12-24mm F4 G, ISO12800 12mm 1/8sec f/4.0
12mmでは夜空もばっちり入っていますね。
気になるのは周辺の解像感かと思いますが、十分ではないでしょうか?
SONY α7R2, FE 12-24mm F4 G, ISO12800 24mm 1/13sec f/4.0
12mmと24mmではやはり画角がかなり違います。
ここが公園ですぐとなりに道路があるな、などは24mmでは伝わらない情報になりますね。12mmでは写真に収まる情報量も増やすことができそうです。
これらの写真ではISO12800なのでなかなかノイジーな画になってしまっていますが、もう一つの注目点はシャッタースピードです。
12mmの写真は1/8秒、24mmの写真は1/13秒での撮影です。
ISO感度が12800ということでノイズが目立つこともありますが、手ブレの影響はほとんど感じませんでした。
手ブレの影響を考えるなら、1/焦点距離sec以上のシャッタースピードにする、というのはよく言われていますが、標準〜望遠レンズでの撮影より、長めのシャッタースピードでもブレの影響がでにくくなるということでしょうか。
動画を撮るためにも広角
このレンズを購入したもうひとつの理由は「動画」です。
これからは動画も一眼で撮ることが増えそうだなと思い、動画用のレンズを探していました。
α7R2では4K動画も撮ることができますが、写真を撮るときに比べて4K動画モードでは撮影できる範囲が狭くなってしまう場合があります。
下記の公式ページのように説明書きがありました。動画モードには2つのフォーマットサイズがあり、「35mmフルサイズ」と「Super35mm」となります。
Super 35mm(APS-Cサイズ相当16:9)時は画素加算のない全画素読み出しにより、モアレやジャギーの少ない圧倒的な解像力を誇る4K動画画質を実現。さらに世界で初めて(*)フルサイズ領域での4K動画記録にも対応し、フルサイズの表現力そのままに高解像な4K動画を記録できます。表現や用途に合わせてSuper 35mmと35mmフルサイズを選択することが可能です。
Super 35mmモードでの撮影のときはAPS-Cサイズ相当になるので、撮影画角もAPS-Cサイズ、つまり、1.5倍画角での動画撮影になるのです。ただし、画質は上がりますよー。ってことみたいですね。
画角が狭くならないように、常に35mmフルサイズで動画が撮れるようにSuper35mmモードを「切」にしておけば良いのかもしれませんが、Super35mmモードの方が画質が良いと書かれている方もいたりして、Super35mmでも広い画角が撮れる方が良いなと思ったわけです。
例えば先ほどの写真で説明すると、
SONY α7R2, FE 12-24mm F4 G, ISO100 12mm 1/1250sec f/4.0
これは12mmで撮ったもの。これが、Super35mmモードで動画撮影すると、
SONY α7R2, FE 12-24mm F4 G, ISO100 16mm 1/2500sec f/4.0
これくらいクロップされます。これで16mmの画角。
実際は18mm相当なので、これよりも若干狭い画角になりますが、広角レンズであればそこまで気にならないかもしれませんね。
これが仮に50mmの焦点距離のレンズであれば75mmの画角になるわけで、1.5倍クロップはなかなか影響があるなという印象です。
また、動画を撮るときは手ブレが気になりますが、広角レンズであれば、
望遠側で撮るよりは多少は気にならなくなります。
室内で撮るときは、人物の周辺までが画角で収まるようになりますし、
そういった面で広角レンズは動画撮影に適しているなと思います。
4K動画のデータは扱いにくい
ただ、4Kの動画は僕のPC環境では扱うには重すぎるデータです。
編集にも時間がかかりますが、エンコード時間が半端ない。。。
でも後々のために4K動画は撮っておきたい。
でもでも簡単に見たりシェアをするためにFHD動画でも撮りたい。。。
そしたらこんなのできました。
α7R2のシュー部分にアタッチメントを噛ませて、その上にアクションカムを設置!
上からはアクションカムで広角FHD動画。
下からは写真と、たまに4K30pの動画をSuper35mmモードでも18mmの広角で。
これで完璧なはずだ。
まとめ
僕も初めて扱う12mmという超広角の世界を撮ることができる『SEL1224G』。
まとめるとこんな感じです。
- 広角で撮ると日常も印象的な写真になる
- 他社品に比べて半分くらい軽い
- 開放F4からシャープな写り
- 広角レンズはブレづらい
- 動画時、Super35mmでも広い画角が使える
- 室内撮影の動画にも使えそう
- フードが結構かさばる
- フィルターがつけられないのが怖い
- F4スタートは夜間撮影だとちょっとつらいかも
みなさんも超広角レンズで風景写真、動画を撮ってみませんか?
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